学生特別支援室 室長挨拶

平成27年6月1日に、障害のある学生を支援するために、山口大学・学生特別支援室(以下、SSR:Student special Support Room)が設置されてから、早いもので10か月が過ぎました。

この間、山口大学の障害のある学生の支援体制は急速に整備されました。その中で、一番大きな変化は、学生や先生方からの相談件数が急速に増加したことです。この背景には、SSRに専任スタッフが増員され、支援業務や相談業務に対応できる体制が充実したことが挙げられます。また、学生スタッフは、各種の研修会を通してPCノートテイクや手話通訳、車いす介助等の知識や技術を学ぶとともに、他大学の学生スタッフとの交流を通して刺激を受け、支援活動をますます活発化させています。

平成28年4月に障害者差別解消法が施行され、障害学生の支援もこれから本格化します。SSRでは発達障害のみならず、視覚障害、聴覚障害、肢体不自由など、障害のある全ての学生への総合的な修学支援を目指しています。山口大学の障害のある学生の皆さんが、SSRを利用して、さまざまな支援を得ながら、自分の将来の可能性を広げて欲しいと考えています。そのために、SSRは「すべての学生が差別なく快適な学生生活を送れるようサポートすること」、すなわち「高等教育のユニバーサルデザイン化」の実現を使命として、障害のある学生への修学支援環境の拡充に今後、積極的に取り組んでいきます。

2016年4月7日
学生特別支援室室長 小川 勤