山口大学の受験を検討されている方へ

障害等のある入学志願者との事前相談について

山口大学では、障害等があり、受験上及び修学上の配慮を必要とする入学志願者のための相談を行っています。

相談を希望する方は、受験上及び修学上必要な配慮について協議いたしますので、該当する募集要項に沿って申し出てください。

  • 入試ごとに、事前相談の申し出期日、申し出先が異なります。事前相談を希望する方は、必ず、該当する募集要項をご確認ください。
  • 相談内容によっては対応に時間を要することもありますので、出願の予定があればできるだけ早い時期に相談してください。相談後に出願を取り止められても差し支えありません。
  • 事前相談期間内に申し出がなかった場合は、受験上の配慮が講じられない場合もありますので十分注意してください。受験の可能性があれば、予め入試の事前相談をしておくことをお勧めします。
  • 事前相談の有無や事前相談の内容が、入試の成績に影響することはありません。
  • なお、修学上の配慮についての詳細は、入学後に改めて協議いたします。

下の表は、事前相談が必要と思われる場合の目安です。対応実績と併せて参考にしてください。

受験に際して、配慮や支援機器等の使用を希望する場合は、事前相談が必要になります。

下の表から判断できない場合や不明な場合等は、お問い合わせください。

表:事前相談の目安
区分 障害の程度 受験上の対応実績
① 視覚障害
  • 点字による教育を受けている者
  • 両眼の矯正視力が0.3以下の者
  • 視力以外の視機能障害が高度の者
  • 上記以外で視覚に関する配慮を必要とする者
  • 拡大鏡の持参使用
  • 卓上ライトの貸出
  • 座席の配慮
  • 解答方法の配慮
  • 試験時間の延長 等
② 聴覚障害
  • 両耳の平均聴力レベルが60デシベル以上の者
  • 上記以外で聴覚に関する配慮を必要とする者
  • 補聴器の持参使用
  • 注意事項の文書伝達
  • 座席配慮 等
③ 肢体不自由
  • 体幹の機能障害により座位を保つことができない者又は困難な者
  • 上肢の機能障害により筆記をすることができない者又は困難な者
  • 下肢の機能障害により歩行をすることができない者又は困難な者
  • 上記以外で肢体不自由に関する配慮を必要とする者
  • 車いす・松葉杖等の持参使用
  • 試験室までの移動に関する配慮
  • 座席配慮
  • 解答方法の配慮
  • 試験時間の延長
  • 別室受験 等
④ 病弱
  • 慢性の呼吸器疾患、心臓疾患、腎臓疾患、消化器疾患等の状態が継続して医療又は生活規制を必要とする程度の者又はこれに準ずる者
  • 車いす・松葉杖等の持参使用
  • 試験室までの移動に関する配慮
  • 座席配慮
  • 解答方法の配慮
  • 試験時間の延長
  • 別室受験 等
⑤ 発達障害
  • 学習障害、注意欠陥多動性障害、自閉症、アスペルガー症候群、広汎性発達障害等のため、配慮を必要とする者
  • 注意事項の文書伝達
  • 試験時間の延長
  • 別室受験 等
⑥ その他
  • ①~⑥の区分以外の者で配慮を必要とする者

<関連リンク>

入学後の相談について

山口大学では、障害のある学生への修学支援に関わる規則や方針を定めて、相談や支援を行っています。

障害等の理由により、入学後に修学支援を希望する場合は、できるだけ早い時期にご連絡ください。

新入生の方は、入学式まで待つ必要はありません。相談が早いほど、大学側の支援準備が整い易くなります。ご協力をよろしくお願いします。

例えば、

  • 高等学校等において配慮(主として授業関係)を受けており、大学でも配慮を希望したい
  • 大学進学による環境の変化に伴い、新たに配慮を希望する事項がある
  • どういった支援が必要・可能か分からないが、困り事が予想されるので相談をしたい
  • 入学後すぐの支援は不要だが、事前に情報共有や相談窓口を確認したい
 …など

学生特別支援室では、学内の支援の仕組みの説明や、学生特別支援室の利用案内も行っています。お気軽にご利用ください。

  • 学生特別支援室での相談を希望する場合は、メール(shien@yamaguchi-u.ac.jp)にて事前予約をお願いします。
  • 入学が決まった学部の学務担当係にも相談できます。
    特に、学部のディプロマポリシーやカリキュラムなどに関する確認がある場合は、所属学部にお問合せいただくとスムーズです。

<学生特別支援室について>

学生特別支援室(略称SSR:Student special Support Room)は、山口大学に所属する障害等のある学生の修学支援のための学内拠点です。

学生の所属学部や、その他の窓口(学生相談所、保健管理センター、就職支援室)等と連携して、相談対応や支援のコーディネートを行っています。

必要に応じて、定期面談、スケジュール管理サポート、関係する相談窓口の紹介、「障害学生修学支援申請」手続き、授業中「配慮願」の作成、支援機器の貸し出し、授業サポーターの派遣、支援のコーディネート、所属学部・授業担当教員との連携などの支援業務を行います。

<関連リンク>

入学後の修学支援のポイント

障害等のある在学生への修学支援は、学内の関連規則や方針のもと、関係者間で調整しながら実施されます。

  • 修学支援実施のための調整にご協力ください。
    障害等のある在学生への修学支援は
    • 障害等に由来する修学上のニーズ
    • 教育の目的
    • 修学支援の方法
    • 支援が必要とされる環境
    …などをすり合わせることで実施できます。
    そのため結果的に、支援方法や配慮内容は、科目によって異なることがあります。
    また、希望する支援が、そのままには実施されないことがあります。
    より充実した支援のために、支援方法・配慮内容の調整や、支援実施のためのコーディネートにご協力ください。
  • ディプロマポリシー等、関連情報をご確認ください。
    大学での教育カリキュラムは、学部等のディプロマポリシーに基づいて構成されています。
    また、各授業科目は、ディプロマポリシー等と連動した教育目標に沿って実施されます。
    :学部・学科によってカリキュラムに特色があります。入学前から、志望する学部のディプロマポリシー等を確認しておくことをお勧めします。
    :必須科目のシラバス情報等も、併せてご確認ください。
  • 障害等のある在学生のための支援体制を拡充していきます。
    山口大学では障害等のある在学生のための修学支援体制を全学で整備しています。
    施設や制度など、至らないところもあるかと思いますが、随時拡充していきますので、ご理解・ご協力をいただければ幸いです。